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トピックス

ロコモの話vol.1 糖尿病患者さんに多いロコモ

今や国民病といわれるロコモ。“ロコモティブシンドローム”とは運動器の障害を意味し、要介護のリスクが高まるといわれています。
ロコモは「メタボ」や「認知症」と並び、「健康寿命の短縮」「寝たきり」の要因の一つです。

「平成22年に厚生労働省が実施した国民生活基礎調査」によると、ロコモティブシンドロームが関係する “高齢による衰弱”“関節疾患”“骨折・転倒”が上位3~5位を占めることが明らかになりました。
そして、特に注目したいのが女性です。ロコモティブシンドロームに関係する“高齢による衰弱”“関節疾患”“骨折・転倒”の割合を合計すると4割以上という結果です。男性の約2倍に値します。 

ロコモの一般的な原因は以下の2つに分類されます。
1.加齢に伴う運動機能の衰え:筋力低下やバランス能力の低下など
2.運動器疾患:脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、骨粗しょう症など
これにより、歩けない・立ち上がれないといった要支援・要介護へとつながります。

では、糖尿病患者さんはその他にどのような原因がプラスされるのでしょうか。

インスリンの作用不足が筋力低下と骨代謝低下を引き起こす恐れがあります。
インスリンは筋肉を作り出す指令をしていますが、糖尿病を患うことでその働きが弱まり、筋力低下を引き起こす恐れがあります。
また、インスリンは骨芽細胞(骨を作る細胞)を増殖させるはたらきをしますが、インスリン作用不足により骨を作り出す力が不足し、骨量減少につながります。     

この筋力低下と骨量減少はロコモティブシンドロームに拍車をかけてしまう恐れがあります。

ロコモティブシンドローム予防のためにできることは、筋肉をつけるための食事・健康な骨を保つ食事に加えてスクワットと片足立ちのトレーニングです。

今後トピックスではロコモの話シリーズで食事やロコトレについてお話しさせていただきます。お楽しみに!

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